エレーヌ・フォックス著「脳科学は人格を変えられるのか?」読了。

脳科学の進歩は目覚ましい.以前は脳細胞が一旦死ぬと元に戻ることはないと信じられてきたが,年を取っても脳内の神経細胞が新たに作られるという科学的根拠があるようだ.もの忘れを年齢だけのせいにはできない.

本書では,神経学者・心理学者である著者が「どうして楽天的な人と悲観的な人がいるのか?両者の違いは何か?」という疑問に脳科学的・遺伝学的な答えを与えようとしている.これ自体興味深い内容だが,さらに印象的だったのは,ものごとを前向きに捉えることが人生において如何に大切かということを科学的に分析している点だ.特に記憶に残った文章を以下でご紹介したい.

人はどんな遺伝子の構造をもっていても,どんな出来事に見舞われても,それで人生の道筋が決まるわけではない.

「人生の舵は自分が握っている」という感覚が逆境に屈しない精神を育む.

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