小林秀雄・岡潔著『人間の建設』読了。

小林秀雄と岡潔の対談をまとめた『人間の建設』(新潮文庫)を読みました.これから何度も読み返す必要のある本だと感じました.茂木健一郎氏の解説もおすすめです.

印象的だった会話をいくつか引用しておきます.

「むずかしければむずかしいほど面白いということは、だれにでもわかることですよ。そういう教育をしなければならないとぼくは思う」(小林)

「文章を書くことなしには、思索を進めることはできません。書くから自分にもわかる。(中略)言葉で言い表すことなしには、人は長く思索できないのではないかと思います」(岡)

「知性や意志は、感情を説得できない」(岡)

「言い表しにくいことを言って、聞いてもらいたいというときには,人は熱心になる。それは情熱なのです。そして、ある情緒が起こるについて、それはこういうものだという。それを直感といっておるのです」(岡)

「高みにいて、なんとかかんとか言う言葉はいくらでもありますが、その人の身になってみたら、だいたい言葉がないのです。いったんそこまで行って、なんとかして言葉を見つけるというのが批評なのです」(小林)