インストラクションの鉄則

同僚のN先生から昨年紹介していただいた島宗 理 著「インストラクションデザイン —教師のためのルールブック—」(米田出版,2004)には教育上役立つ情報が満載です.自分自身の復習も兼ねて,この書籍で紹介されている鉄則(ルール)をまとめておきます(一部,覚書を追記).

  1. 何を教えるのかをはっきりさせる
    • 標的行動は何か?知識か,技能か,遂行か?
  2. 学びにコミットする
    • 「教える」イコール「学ぶ」ではない.「学び手が学ばないときには,学び手に責任転嫁せずに,教え手側に工夫の余地を探して改善します!」という意思表明
  3. 教える理由をはっきりさせる
    • 教える理由と学ぶ理由ができるだけ一致するように
  4. 成功の基準をはっきりさせる
    • テスト問題を最初に作る!
  5. 標的行動をみせて,やらせて,確認させる
    • 熟達訓練
  6. 意味ある行動を引き出す
    • 黒板の書き写しによって,どんな行動が学習されるのか?
  7. 引き出した行動はすぐに強化する
    • 行動が繰り返されるようになる法則あるいは手続きを強化という.
    • タイミングが大切.すぐに誉める.
    • 要求水準を下げて,徐々に上げていく.(スモールステップ)
    • 学ぶべきことが学べているかどうかを単純かつ正確に知らせる.
  8. 正答を教える
    • 標的行動を引き出す最も簡単な方法.
    • 「文章問題と公式だけを教えて,それで「考える力」が身につくと願うのは,いわゆる希望的観測.学生が公式だけ機械的に暗記したとしても学生を責めたりしては,もちろんいけない.」
  9. 誤答を教える
    • 何をすべきかだけでなく,何をすべきでないかも示す.
  10. スペックを明記する
  11. 学び手を知る
  12. 学び手は常に正しい
    • 「個人攻撃の罠」に陥らないように
  13. 教え手を知る
  14. 学ばせて,楽しませる
    • 根拠のない思い込み
      1. 楽しませれば学ぶはず
      2. 厳しくないと学ばないはず
      3. 学んでいれば楽しいはず
  15. 個人差に配慮する
  16. 「分かりました」で安心しない
    • 学生:分かっているけど,言葉では説明できないのです…
    • 教員:それは分かっていないということだよ.
  17. 改善に役立つ評価をする
    • 教えたことを評価する
    • 教えたことは全て評価する