玄田有史著『希望のつくり方』読了。

明文堂滑川店のレジ近くに置かれていた岩波新書です.「当店が選ぶ岩波書店のこの一冊」という帯に惹かれて何となく手にしたのですが,確かに,ここ数年間読んできた本の中でトップ5に入る内容でした.現役の高校生・大学生に読んでもらいたい一冊です.印象的だった著者の言葉をいくつかご紹介します.

  • 日本の希望を考えるとき、やはり若い世代、未来に生きる世代が、希望を持てることが何よりも大事だと思います。そのためにはまず先に生きてきた世代が、自分自身が経験してきたことを、良いこともそうでないことも、正直に若い世代に話すことが大切です。
  • 誰かが希望を与えてくれるのをじっと待っているのではなく、みずからリスクを取って行動する人が半分から、六割、そして七割へと増えていくかどうか。それが,希望再生のカギを握っています。
  • 希望の多くは失望に変わる。しかし希望の修正を重ねることで、やりがいに出会える。
  • 「両義性」こそ、希望の物語性の本質なのです。
  • わからないもの、どっちつかずのものを、理解不能として安易に切り捨てたりしない。自分が理解できることだけに、こだわりすぎたりしない。それが希望という物語を、自分の手で紡いでいくための知恵なのです。
  • でも、勉強っていうのは、わからないということに慣れる練習をしているんだ。
  • だからこそ、私たちに真の意味での教養として求められているのは、そんな名もない人々に対する想像力です。多くの人から感謝されることはないけれど、絶望を社会にもたらすことのないよう、みずからの誇りと使命をかけて努力する人がいるのです。そんな人たちの存在を認め、同時に一人ひとりが自分もそうなりたいと思える社会こそ、本当の希望のある社会なのです。
  • 無駄に対して否定的になりすぎると、希望との思いがけない出会いもなくなっていくのです。
  • 大きな壁にぶつかったら、壁の前でちゃんとウロウロする。

 

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